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“気を使いすぎてしくじっちゃった先生”が熱血授業!職種間の適度な距離感とは?前編

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営業vsPM、営業とエンジニアの仲が悪い、プレイヤーとマネージャーの壁など、チーム内コミュニケーションにおける悩みは尽きないもの。そこで今回は、「職種間コミュニケーション」をテーマとしたLT会などを開催し、自らの「しくじり」を披露しながら解決法を紹介されていた、ゆめみの黄金コンビをお招きしました。営業、PMという視点から、実際にゆめみ内で起きた職種間コミュニケーションのすれ違いややりがちなミス、学んだことなどを語っていただきます!
(インタビュー・文/ライター川口)
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今回は前編!登壇いただいたしくじり先生

奥田壮平さん(2014年入社。穏やかな見た目に反して、戦うべきときには熱き闘将となって疾走するアカウントマネージャー。過去に高視聴率ドラマ出演経験あり)
阿部勝さん(同じく2014年入社。社内で「PMのお手本」と称されるバランサー。ドラママニアならではの卓越した人間観察力を誇るプロジェクトマネージャー)



川口:8月に開催されたゆめみの公開ワークショップ「give and give」イベントでも、今回のテーマである「職種間のコミュニケーション問題」が取り上げられ、おふたりもそれぞれ営業、プロジェクトマネージャー(PM)の代表として登壇されていました。
アプリ開発にかぎらず、職種間にある見えない壁やすれ違い、もどかしさなどは業界業種を問わず、永遠のテーマですよね。

阿部:そうですね。先日のは簡単なLT(ライトニングトーク/短時間のプレゼンテーション)会でしたが、社内外問わず、幅広い職種の方々が注目してくれました。

奥田:職種特有の悩みや「あるある」なエピソードもあれば、チーム体制やその時々の状況によって変わってくる課題や陥りやすい問題もあります。LT会で話していたのは、比較的最近というか、ここ数年のしくじりについてですね。

川口:職種は変わらずとも、しくじり方は変化しているんですね。おふたりはともに2014年入社ということで、8年目ですかね? ここ数年だけでもゆめみは大きく変革しているというか、何なら日々激動レベルで進化し続けているのを私は目の当たりにしておりますが、8年ともなるともはや別次元でしょうね。まずは入社当時の様子から伺えますか?

阿部:確かに、いまとはまるで雰囲気が違っていましたね。

川口:阿部さんは入社当初からPM職だったのですか?

阿部:そうですね。でもPMが何をやる人なのか、わからないまま入社しちゃった感じでした。

川口:えーっと、ちょっと何言ってるかわからない......

阿部:それまではエンジニアとして、当たり前にPM領域のこともやっていたんですよね。設計や開発をしながらプロジェクト全体の管理もする。だから、PMというのは現場作業がなくなって、管理だけしていればいいんだろうなというくらいの認識でいました。

川口:そういうふんわり感、好きですよ。

奥田:阿部さんと出合ったときの〝違和感〟、鮮明に覚えていますよ。えらく縁遠そうな人が入社してきたなって。実際、前身はWeb系じゃなかったし。それ以前にベンチャー系っぽくないというのかな。とにかく上をめざしてとか、技術者としての夢を実現してやるみたいなゴリゴリ感がないというか。逆に目立っていましたね。

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阿部:そうだっけ? あまり覚えてないな~。ベンチャーはもちろん、Webやアプリのこともよくわかってなかったし。ゆめみがどんな会社かもいまいち理解できていないまま、たまたま募集要項を見て、条件や待遇の良さに惹かれて受けたもので。

川口:ナイスキャラ、ナイスチャレンジですね! そして見事合格とはすばらしい。
奥田さんは阿部さんの数カ月前に入社されたんですよね? 奥田さんはそれまでもずっと営業職だったのですか?

奥田:僕はゆめみが4社目なのですが、それまでも大きくいえば営業ですね。いずれも20~50人規模の会社だったので、営業とはいいながら、製品のアップデートなどに関しては開発メンバーと一緒に動くとか、プロダクトマネージャーのような役割を持つとか。小規模な会社だとだいたいそんな感じになります。

川口:自身の職種だけではなく、阿部さんならエンジニア、奥田さんならPMやプロダクト担当など、やりとりする相手側の気持ちが理解できているから、現場やチームにもすんなりなじめそうだし、コミュニケーションもとりやすそう。実際、おふたりはゆめみで良いスタートが切れた感じですか?

奥田:とんでもない。僕らが入社したころのゆめみって、それこそ典型的なしくじり構造だったんですよ。営業がPMのようなことをやりつつ、エンジニアへの指示や調整もやったり、外部パートナーともやりとりしたり、しまいには体制づくりまで担当するとかね。

阿部:当時ゆめみには専業でPMをやっている人材がほぼゼロだったんですよ。社員数もいまの半分以下で、80人ほどだったかな。そのうち、自分たちを入れてもPM、営業それぞれ3人くらいしかいなかった。
エンジニアも少数精鋭でしたけど、とにかく業界レジェンド的なスペシャルな人ばかりで圧倒されましたね。何でも知っていて、自己完結できてしまう人たちなので、コミュニケーションも必要としていない。なんなら怖かったですよ、畏怖の念というやつですね。

そんな状態で驚くほど大きなレギュラー案件を複数抱えていたんです。担当チームというか、それぞれの事業部で外部パートナーと協働しながら何とか回している。専業のPMがいなかったので、奥田さんが言ったように営業が広範囲の対応をしたり、エンジニアのなかでも比較的面倒見のいい人がプロジェクトを管理したりしながらやり過ごしていた感じですね。

川口:それはまた素人目にも危険に映る、明らかなしくじり図式ですね。

奥田:実際にあちこちで炎が上がっていましたね。こんなスケジュールでできるわけがない、予算がまるで足りない、でもクライアントとの契約があるからどうしてもやらなきゃいけない、いったい誰がやるんだ、みたいな悪循環でしたね。

川口:燃え盛ってる......。

奥田:当初は阿部さんも僕も火消し対応に追われていましたね。最初の一年間はレギュラー案件のテコ入れがメイン業務でしたもん。

川口:自らのしくじりではなく、すでにしくじっちゃってる状態からのリカバリーですね。 それらはどのように解決していかれたのですか?

阿部:PMとしては、自分で動ける部分を率先してやったというくらい。要件定義書を埋められるだけ埋めるとかね。ただ個人でできることは限られているし、PMとしてどう動くかよりは、チーム内の状況や役割の整理を優先させましたね。営業がそこまでやるのは無理でしょ? ここまではエンジニアがやって、ここは外部パートナーに任せましょう、とか。まずはほころびをチェックしながらしくじりポイントをつぶしていく感じで。

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奥田:そのころは営業もパートナー企業に任せていることが多かったんです。クライアントとの間に入ってもらっていたことで、社内ばかりかお客さまとの認識のずれも生じていました。それらすれ違いの調整に次ぐ調整ですよね。どこに行っても怒られてました。怒られながらも誠意をもって事情を説明して、お願いしながら徐々にずれを調整していった。それがスタートでした。

川口:お疲れさまです。いまのゆめみの姿からは想像がつかない、アナログな努力。そんな時代もあったんですね。

阿部:PMとしては既存案件に食い込んでいくというよりも、いままで人材不足で手が回らなかった新規案件の対応に注力しました。レギュラープロジェクトのような規模感ではなく、少人数体制でスピード感をもって対応できるような新規案件を獲得すべく、奥田さんや外部パートナーと協力しながら攻めていった感じです。もともとそれが目的で採用された人材だということもありますしね。

川口:なるほど、入社早々にゴールデンコンビが結成されていたわけですね。

阿部:最初からうまくいったわけではないし、意外と暇だなと思う時期もありましたけどね。そのうち仕事がどんどん増えてきて、これはまずいなと(笑)。

川口:さすが黄金コンビ、結果を出すのが早い! 光明が見えてきたところで前編終了。後編では初速がついて忙しくなって以降の、おふたりのしくじりに迫りたいと思います。

▼後編はこちら!


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