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サービス開発と組織づくり、両刀使いのデザインストラテジスト 前編
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〝変革〟が求められる時代。ゆめみには、事業戦略やチーム改善、開発・デザインなど、顧客のあらゆる課題にしなやかにアプローチしつつ、ゆめみという比類なき組織の成長を請け負う、最強軍師がいた!今回もナビゲーターはライターであり、ゆめみ探検隊の自称敏腕隊長・川口が行きまーっす!
(インタビュー・文/ライター川口)
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ゆめみスペシャル新連載、第二回のターゲットはデザインストラテジスト・エイマエダカツタロウさん。「機動戦士ガンダムSEED」シリーズのMS&パイロット的な文字列(※筆者の勝手なイメージです)がまぶしい、名実ともに突出した特殊機能と総合力を誇るミスター・ゼネラリストに迫ります。
前回の記事で出ていただいた広報担当の大塚さんとともに、かつたろさんにお話を聞きました。
栄前田勝太郎(呼称:かつたろ)さんは2020年4月に入社。表向きの肩書きはデザインストラテジストですが、その奥にあるご本人の豊富な実績や経歴などはnoteにあるプロフィールや、そこから飛べるエントリー記事などをご参照ください。要素はみっしりですがとても読みやすく、そのプロフェッショナルぶりが容易に伝わってきます。
そんな〝かつたろさん〟の視点から、ゆめみという謎多きジャングルに踏み入りたいと思います。
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川口:それではかつたろさん、と皆さんと同じようにお呼びしてよろしいですか?
かつたろ:もちろん。むしろ、「栄前田さん」と呼ばれると違和感を覚えるくらいだし。
川口:ありふれた「川口」からすると、インパクトがあってうらやましいですけどね。
かつたろ:社会に出るまでは自分の名前がコンプレックスでしたよ。一発で読んでもらえないし、長いし。だから基本下の名前で呼ばれることが多いんです。オンラインで発信するときやファシリテーターとして動くときのワークショップネームなんかでカナ表記するようになって。それがすっかり定着して、いまに至っている感じですね。
川口:確かに、かつたろさんにはカナ文字のやわらかい雰囲気のほうがしっくりきますね。そうでなくとも、こんなご時世だから名刺で挨拶する機会もめっきり減って、漢字フルネームを見ることもなかなかないですしね。
大塚:でも私、かつたろさんとの〝初対面〟は漢字で。slackだったかな、入社予定者のお知らせか何かで見たんですよ。漢字6文字ってものすごいインパクトで、字の雰囲気も〝強め〟だから、勝手にごつそうな人物像を思い描いてしまって(笑)。 実際に会ってみたらめちゃくちゃやさしそうな人で、話もしやすかったので、良い意味でギャップを感じました。
川口:さらにいうと、かつたろさんって声もとにかくやさしいというか、1/fゆらぎを感じるような良い声なんですよね。これはぜひ皆さんにもお聴かせしたい。かつたろさんの声を聴くだけでもセミナー受講する甲斐があると思う。
かつたろ:声についてはそんな風に言ってもらえることが多いですね。でも褒められる反面、セミナーとか会議で僕の話を聞いていると眠気に襲われるとクレームめいたコメントをもらうこともありますよ(笑)。
川口:わかるわ~(笑)。きょうは耳福の癒しで隊長としての切り込みが甘くならないよう気を付けたいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなかつたろさんがゆめみに入社されたのは去年の4月とのことで、入社前からゆめみのことはご存じだったんですか?
かつたろ:くわしくは知らなかったですね。「ゆめみ」というIT業界ではめずらしいひらがな3文字の社名が印象深かったのと、ユニークな制度があるSIer企業という程度かな。ゆめみに限らず、今回の転職活動ではあまり事前リサーチをしてなかったんです。実際にどんな会社なのかは面接してみないとよくわからないから。あとは、れいさんが発信していた情報くらいかな。
川口:れいさんって片岡代表ですよね?
かつたろ:あ、そうです。僕、個人的に「苗字呼び捨て」スタイルがどうも苦手で。通例だと「代表の片岡が」というべきなのでしょうけど、社内外で呼び方を変えることに必要性を感じなくて。
大塚:うちは比較的みんなそうですよね。片岡さん自身も個人の発信では「れいっち」って名乗ってるくらいだし、私たちも今みたいに社外の人とのミーティングでも普段通りの呼び方や話し方をしていて。
川口:そういうところがいいんですよ! 呼び名ひとつで無駄に話を引っ張るようですが、一事が万事というか、いわゆる慣例とか〝どうでもいい常識〟にとらわれないで、自分たちのやりやすいかたちを自然につくりあげているところ、ゆめみのすごさだと思うんですよね。
大塚:そんなたいそうなものじゃないですよ。私自身はただ雑なだけだし、周りも同じようなものかと(笑)
川口:いやいや、本当に。普通じゃない〝ゆめみの当たり前〟とか、ゆめみの在り方そのものにも通じる話で。
奇をてらってそうなってるわけじゃなく、自然にしれっとものすごいことをやってのける感じ。なんだろう、ジャングルの奥地でのんびり楽しく暮らしてそうに見える部族が超高度な独自文明をもっていた的な?(笑)
かつたろ:言ってしまえば、れいさんの考え方やビジネスとの向き合い方なんですよね。必要なものをどんどん取り入れて、自分たちにとってよりよい形にしていく。れいさん自身の、器用だとか特徴だとかいう域を超えて、もはや凄みともいえるかな。自分に必要なものを短期集中型でインプットして、自分の物にする力がすごいんですよ。
川口:わかるかも。ゆめみオタクだけあって私、片岡さんの発信メディアは片っ端から拝見していますが、どれも内容が斬新かつユニークで、なおかつわかりやすい。YouTubeなんかでも、始められた当初はフレッシュな感じだったのが、次回からはもうすっかりこなれているという凄まじいアップグレードぶりでしたね。
大塚:いつも言ってますけど、片岡さんって〝宇宙人〟なんですよね。吸収も行動も次元が違うスピード感なので、誰もついていけないです。
かつたろ:入社前の面談時から、ゆめみという組織をどう作っていくかについて話が盛り上がって。楽しかったですよ、組織づくりに対する思いにも共感できたし。そこでれいさんの作ろうとしている組織で仕事をするのは面白そうだなと思えたことが、入社を決めた理由の半分以上を占めてるかもしれないな。
川口:それはまたすてきなお話ですね。また入社理由といえば、かつたろさんの入社エントリー記事に「自分がいちばん成長できる会社だと思えたから」ともありましたよね? あれはどのような点で?
かつたろ:課題が多かったことかな。問題だらけってことではなくて、まだ出来上がってなさそうというか、できることがたくさんあるという意味でね。すでに組織が確立している事業会社なんかだと、新たにできることが限られてしまう。パーツが欠けた部分を補うために、一つのピースとして機能していくようなイメージですよね。対して、ゆめみでは現状をどうより良くしていくか。チームや組織をどう設計して、どんな感じに組み立てていくか、根本のところから関われる……僕はそういう仕事がしたかったので、入社を決めました。
川口:なるほど。「デザインストラジスト」というのは、社外のみならず、社内の組織づくりも含めた肩書きだったんですね?
かつたろ:そうですね。もちろん外部というか、顧客体験の重要性は言うまでもないですが、それには組織づくりや業務環境の整備などを含めたメンバー体験も考えていく必要がある。入社から一年間いろいろ動いてみた結果、僕がやるべきは「内向きの組織づくりに専任する」という考えに至りました。さらには、新たにできた社内制度下で、より一層注力して取り組める環境にもなりそうです。
川口:おっ、また面白そうな話が聞けそうな匂いが。一体この一年でかつたろさんに何が起こったのか......気になる続きは後編で!
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