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「好き」が生み出す、最強の企業文化と無限の成長環境 後編

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創業以来、時代の先端どころか未来を先回りする試みで業界を驚かせ続けるゆめみ。その革新性は管理部門においても発揮される。ユニークな発想や社員の熱い声だけで制度は実現しないし、働き方も変わらない。ゆめみの創造力豊かな組織と改革を成立させる立役者こそが今回のターゲット。「ゆめみの天使」ともいわれる総務人事メンバーに、ライター川口が熱いパトスで迫ります!
(インタビュー・文/ライター川口)
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今回は後編です。お話を伺ったのは、総務人事部門の2トップです。

松田新吾さん(総務人事部 部長/総務人事という領域を超えて、ゆめみの企業文化やマインドを育む、稀代の人たらし ※筆者私見)

大西智子さん(人事/全社員の心身を見守り、円滑な業務推進を献身的に支えながらひた走る、ゆめみの天使)

前編はこちら!


後半では、全国的に知られるゆめみのユニークな制度の成り立ちや、総務人事の「日常」について伺います。

川口:ゆめみは、給与の自己決定や野菜支給など、とにかくユニークな制度が注目されていますよね。しかも現在進行形で、新たな制度が続々誕生してもいる。あれはいったいどのように実現されているのですか?

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松田:給与の自己決定は片岡さんですが、どうせ働くならいい環境で、みんなが幸せに生活できるよう考えたいじゃないですか。制度もその発想ですよね。あるといいな、をつくる。それだけ。

ただしお金はかけたくない(笑)。というより、かけられるお金は限られているので、できるかぎり予算をかけずに成立する制度を考えます。

川口:制度ができるまでの具体的な流れを知りたいのですが、たとえば野菜支給制度はどのような経緯で誕生したのですか?

松田:当時はいまのようなプロリク(社内承認システム)のフローがなかったので、私が考えてすぐに片岡さんに承認をもらい、即実行となったものです。

そのための話し合いをしたわけではなくて、何か別件で打ち合わせをしていたときに、ふと「皆ちゃんと食べているのかな?」「ジャンク食品ばかりで栄養のあるものを食べてないんじゃない?」みたいな話になって、「だったら肉ばかりでなく野菜を食べてもらって健康になってもらおう!」という流れになりました。決まったらすぐ動く、というのは入社当初から変わりません。

川口:流れは理解できるのですが、どうにもイメージが......。

片岡さんって、どこかサイボーグのような印象があるじゃないですか。合理的思考というのかな。あ、100%賛辞ですけどね。しかもお相手が松田さんで、野菜について語っているというのがちょっと不思議。

松田:片岡さんってやさしい人なんですよね。入社以来もう15年ほどのつきあいになりますが、とにかくめちゃくちゃやさしい。思いやりとか目先の親切とかではなく、何かが起こったときの対応や普段発する言葉の節々にやさしさがある。

本当は内緒にしておきたかったんですけど、私がゆめみを好きな理由の一つでもあります。

川口:言葉とは裏腹に、片岡さんへの愛が大渋滞していますけれど(笑)。

でもわかります。地球にやさしい、人にやさしいという、全人類的なそれですね。相手を「否定しない」という企業文化もその表れなんでしょうね。

松田:これまで私、副業も含めていろんな会社の代表やリーダーを見てきましたが、その中でも断トツと言っていいくらい、人間的にやさしい。当たり前のように社員の幸せを考えられる人なんですよね。同時に、経営者としての厳しさも持ち合わせているので、きっちり言うべきことは言う。そこが絶対的に信じられる所以です。

川口:そういう意味でも松田さんと似ているというか、それを理解したうえで総務人事の皆さんが日々動いている。社内の声に耳を傾けて、まずは何でも応えてみようとする姿勢。なるほどメンバーの皆さんが口々に「ゆめみの総務人事には『天使』がいる」と言われるのも納得です。

大西:誰も言っていないと思います(笑)。

大塚(広報担当):言ってますよ。何なら私が率先して言ってますし、本気でそう思っています。総務人事のメンバーがいないと会社が回らないんです。困ったことがあれば皆迷わず駆け込むし、何でもすぐに助けてくれる。本当にすごいんです!

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大西:いえいえ、たいしたことはできていないですけどね。

総務人事がというよりも、そもそもゆめみの人たちがやさしいと思います。何か困っていそうな人がいれば声をかけたり、フォローしたり。とくにアジャイル型の組織体制になってからはSlackであらゆる情報を共有しているので、一つの相談に対してわーっと回答が集まるような、そんな雰囲気がありますね。

川口:Slackを最大限活用されているという噂、存じています。個々やチームの業務上のやりとりはもちろん、相互理解や組織育成ツールでもあるという。あまり話すとぼろが出るので、詳しくは片岡さんの解説に委ねます。

大西:なので、Slackを導入してからは制度をはじめ、全社的な総務人事まわりのことはすべてSlack経由で進行管理しています。個人情報に触れるような内容は別ですが、私たちへのリクエストや確認、いろんな提案に対するレビューや経緯・結果報告など、あらゆるタスクと進行状況を皆が見られるし、アクションもできるようになっています。検討中の制度が諸条件で実現できないこともあるので、期待に応えられず申し訳ないなと思うこともありますが。

川口:会社の制度や規則なんて、普通の会社だと入社時に社内資料として渡されたきり、特別休暇の申請時くらいしか見返すことがない代物ですよ。ゆめみではそれらが状況や社員の意見によって、刻々と進化しているし、反映されるまでの経緯もすべて共有される。実現しなくてもその背景や理由がわかる。どこまでもオープンなんですよね。
本来あるべき姿というか、そうであってほしい体制ですけれど、実現するのは並大抵ではない。やはりそこはゆめみの類まれな発想力と起動力、スピード感がなせる業なのでしょうね。

大西:土台を築いてくれるのは片岡さんや松田さんで、私は目の前の課題に向き合うのに精いっぱいですけど(笑)。

松田:私は超絶なアナログ人間なので、アイデア以外はすべて専門家の皆さんにお任せ状態です。ただ、スピード感だけはありますけどね。私、時間の無駄を極力省きたいタイプなんです。歩くのも早い (笑)。

川口:面接も速攻ですしね。お話していても、戻しやフォローが超速ですものね。

松田:目覚ましのアラームを分単位、41分とか42分とかで設定するんです。スマホのスケジュールもすべて分単位で入っています。
何ならホームの車両停止位置なんて、新幹線を含む利用全線のすべてが頭の中に入っていますから。ドアが開いたと同時に階段を猛ダッシュです。

川口:嘘でしょ!?(笑) 常に笑顔だし、おおらかな印象で、ピリついたところが一切ないだけに意外ですね。皆さんはご存じでした?

大塚:知らない、知らない。頭の回転がめちゃくちゃ速いのは周知の事実ですけど、そんな一面があるとは思わなかった。

大西:松田さんはできる人だし仕事量も膨大なので、いろんなことを次々にこなさないといけないというのもありますね。

川口:でもスピード感といっても、自由なアイデアを形にして、きちんと制度化させるのって大変じゃないですか? 労務管理というか、法律や規定なんかも関わってきますよね。

大西:そうですね大変です (笑)。だいたいの事例がゆめみ独自の取り組みなので、ネットで検索して答えが見つかるような話ではないんですよね。それでもとりあえずはやってみる。社労士さんに相談しながらですが。

川口:前例がないということは、当然社労士さんとしても未知なるチャレンジなわけですよね。

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大西:前提をどう置いて、どこに落としどころを見出すか。社労士さんと探り探り進めています。だいぶ免疫がついてきたと言ってくれてはいますが、それでも毎回軽く苦笑いされますね。またきたか、みたいな。

川口:それでも、ゆめみの制度ってユニークなだけじゃなくて、時代を先取りしているというか、今後スタンダードになっていくだろう取り組みが多いから、社労士さんにとってもやって損はないチャレンジですよね。

大西:それに近い意味合いで、ほかの会社で目指すところをゆめみは一歩先に行っていますよね、みたいなことは言ってくださっています。

川口:まさに共創パートナーじゃないですか。

松田:あと取り組みの目新しさや制度のユニークさは、そのまま話題性にもつながります。もちろん、イイコトや良いニュースに限りますけどね。いろんな人にゆめみのことを知ってもらい、興味を持ってもらえるきっかけになる。

川口:広報戦略ですね。実際にそれでゆめみを知った人も多いですよね。IT業界以外の幅広い層が注目した話題だったと思います。

松田:それに社員のための制度とうたっても、できることには限界があります。新鮮な野菜支給で健康に!といっても、皆の体調がそれで一気に好転するわけがないのは会社側も重々承知しているんです。
それでも、会社は社員の皆さんに健康になってもらいたいんだというメッセージは伝わる。野菜支給をきっかけに健康を意識したり、自炊に目覚めたりするメンバーが出てくるかもしれない。そんな可能性やプラス効果を期待しながら、いろんなアイデアを出していました。

川口:どこを切ってもやさしさがあふれている。社員の皆さんは幸せ者ですね。

松田:それが伝わっているかというよりも、結果として皆が働きやすかったり、元気に生活できたりすればそれで良いと思ってます。

川口:緊急事態宣言に関わらず、ゆめみではもともとリモートワークを推奨されていますよね。社員の皆さんとのやりとりもやはりSlack経由なのでしょうか? 心身ともに元気で過ごせているかどうかの確認や健康管理という意味ですが。

大西:Slack上で個々の体調不良や悩みなどを発信するガイドラインがあります。私たちも反応しますが、職種に関係なく、気づいた人から次々と返答やフォローが飛び交う感じですね。本当に皆やさしいんですよ。

あと松田さんが日々個別に面談をしています。

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松田:面談といっても「元気?」ってあいさつ程度のものです。でも画面越しでも相手の表情を一目見ればだいたいわかる気がします。ああこの人は元気だなとか、ちょっと疲れていそうだなとか。

川口:すごいな~。そのちょっとした声がけや数分のやりとりが大きいんですよね。

大塚:面談以外でも、松田さんは昔からメンバーの誕生日にメッセージをくれたり、周りに声をかけてコミュニケーションの場をつくってくれたり。気遣いの人なんです。

松田:業務としてやっているわけではないですけどね。
ここのところ皆忙しくてプロジェクトチーム以外でのやりとりがなさそうだな、もっと横のつながりがほしいなと感じたときには、いきなり社内イベントを開催する。昔は「○○大会」みたいなの、よくやっていましたね。

大西:あった、あった! こんなご時世なので最近はなかなか開催できていませんが、卓球やタイピング大会、ウォーキングイベントにたこ焼きパーティーとか。誕生会も毎月やっていましたしね。

松田:「お箸で豆つかみ大会」とかね。ひたすら箸で大豆をつかんで、皿から皿へ移すだけの単純なゲームなんだけれど、いざとなったら皆真剣になってね。結果、ネイルアートでめちゃくちゃ爪を長くしている女性が箸を器用に使って、まさかの圧勝という。

大西:器用なのもあるけれど、何より彼女の冷静さが勝因だったかと。集中力もすごいんですよね。

松田:そういう発見がまた楽しい。仕事では見せないような、メンバーの意外な一面に出合えるんです。イベントを通じて皆が仲良くなっていくのを見るのも嬉しいです。

川口:思いきりバイアスのかかった発言で恐縮ですが、あくまでも私個人の見聞と一般的なイメージとして、IT業界にはそういうコミュニケーションを苦手とする方が多そうなのですが、そうでもないですか?

松田:もちろん人それぞれですし、強制は一切しないです。それでも回数をこなしていると徐々に参加者が増えてきたり、参加しないまでも会話のきっかけになったり。ともあれ、参加したメンバーが楽しめたならそれだけでOKなんです。

川口:個々の自由を担保しながら皆が全力で楽しんで、自然と交流が生まれれば、チームも育つ。そんなところも実に松田イズムというか、ゆめみスタイルですね。

大西:とはいえ皆で集まることが難しい昨今なので、今年に入って新たな取り組みがスタートしました。総務人事の若手ふたりが担当している、「15時からの雑談会」です。

川口:それはまたどういったものですか?

大西:タイトル通り、ただ雑談をするだけの時間なんですが (笑)。毎日15時から30分間ほど常時接続されて、そこに総務のふたりがスタンバイしているんです。

大塚:一度見に来てください。松田さん、大西さんとはまた違った魅力があふれている、ゆめみの天使たちなので、ぜひ会ってほしい。可愛げしかない、癒しキャラなんです。

松田:若いけれど、とてもしっかりしています。相手に配慮して対応できる、頼もしいメンバーです。

川口:それはもうぜひ! 次回は天にも昇る気持ちで雑談会にお邪魔したいと思います。

探検後記 

今回お伺いしたゆめみの、どこまでもハッピーな社風や社員に根付いたペイフォワード精神、働きやすさやウェルビーイングを追求する姿勢など、読んでいる人にはいまいちリアリティがなく映ったかもしれません。でもこれ、すべて本当の話なんですよね。ライターとして実に歯がゆい。できればお見せしたい。何なら面接を受けてみてほしいくらい(笑)。

※ゆめみがすごいのは、良い面だけではなく、問題点や課題点も公開しているところ。記事中でも触れた「信じられる」根拠のひとつです

ちなみにゆめみの採用選考では、合否に関係なくすべての人にしっかりフィードバックをくれるのだとか。短所だけではなく、自分でも気づかなかった長所を見出してもらえたとの感想もあちこちで聞かれます。自分の棚卸しにもなり、学べるところも多そう。人間関係や業務環境に悩みをお持ちで、なおかつスキルと笑顔に自信のある皆さん、ぜひゆめみをご検討ください!

▼これまでの探索記録


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