人間中心設計で選ばれる企業に!変革を生んだキャプテンシー 前編
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人間中心設計で選ばれる企業に!変革を生んだキャプテンシー 前編

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価値ある自社リソースを何とか生かしたい。その一心で人間中心設計スペシャリストを目指し、資格を戦略的に活用しながら、ゆめみ京都本社を立て直したキャプテンがいる。組織の目標のため、自発的に課題を遂行する心強きクルーもいる。今回は、人間中心設計という羅針盤を得て、ますます順風に航海し続けるゆめみ号に、ライター川口が海賊気分で乗り込みます!

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第四回のテーマも、引き続き「人間中心設計(以下、HCD)」。前回はHCDのど真ん中ともいえるデザイナーお二人に登場いただき、資格取得との向き合い方に迫りました。

今回は、HCDの本領域ではない職種でいながら先陣を切って資格を取得されたHCDスペシャリストと、いまもっともスペシャリストに近いといわれるメンバーに集まっていただき、その心意気に触れていきたいと思います。

染矢幹基さん(取締役/京都本社・大阪拠点勤務。2017年度HCDスペシャリスト合格)

猪井慎介さん(営業/東京本社勤務。相手の気持ちと空気を読んで最適解を導く、愛され系営業)

上原晃人さん(UXエンジニア/東京本社→京都本社→大阪拠点勤務。幾度かの「社内転職」を通して自らを常にブラッシュアップ中)



川口:前回に引き続き、HCDをテーマにゆめみを探検していきます。まずは皆さんが無事ここに集ってくれたことに感謝します。日々多忙を極める染矢さん、やっとお会いすることができました。

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染矢:そうですよね。いつもなかなか時間が合わなくて、すれ違いが多かったですね。

川口:同じく上原さん、猪井さんも各所から引っ張りだこで、なかなかこの三人が一堂に会する時間が取れないとお聞きしていました。今回の取材は、大塚さんの奇跡的な調整を経て成立した貴重な機会なんです。

猪井:そうかもしれませんね。皆スケジュール上では忙しい風に装ってますからね(笑)。

川口:フリだったかー(笑)。と、すべり出しを軽妙なトークで盛り上げてくれる。さすがはデキる営業さんたちです。ところで、染矢さんと上原さんは京都・大阪、猪井さんは東京ですよね。そんな皆さんがお互いに仕事で一緒になったり、日頃から顔を合わせていたりするんですか?

猪井:染矢さんと上原さんは「盟友」というイメージがありますが、上原さんと僕は会って話すの、たぶん初めてですよね?

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上原:はじめまして、ですね。以前、ちょっと僕が聞きたいことがあって、Slackを通じてあいさつレベルの訪問をしたくらいで。

染矢:僕は入社時、京都本社に怪しい営業分子が入ってきたとメンバーたちから総スカンだったんですよ。そのとき、やさしく迎えてくれたのが上原さんで。

上原:僕その頃は京都にいたんです。染矢さんとは同い年という親近感もあって、実際話してみたらいろんな考えを持っている人で、楽しかったんですよね。

染矢:何なら大阪拠点も上原さんと僕で一緒に立ち上げたくらいの仲です。

川口:なるほど、そんな背景があったとは。職歴や職務領域以上にマルチに活躍されているんですね。ちなみに、お二人のような存在というか動きは、ゆめみというユニークな会社であってもやはり特殊なんですか? 

猪井:上原さんとはほぼ初対面でまだまだ未知なる存在ですが、染矢さんは特殊という以前に唯一無二の人ですからね。

川口:上原さんも大きくうなずいてらっしゃる。(笑)

でも特殊という意味では、いままで取材で会った方々を含め、皆さん自ら積極的に発信してグイグイ引っ張っていく感じの、キャラクター濃いめのメンバーが多いゆめみにあって、猪井さんのように穏やかな雰囲気を醸しつつ周囲を見守っている感じの、ソフトタッチなイメージの人ってむしろ希少な気がしますけど。

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猪井:まぁ、営業って腰が低くないとやっていけない仕事ですからね(笑)。決してそう演じているというわけではないですけど、コミュニケーション上そうならざるを得ないというか、柔軟な対応が求められるシーンが多いので。

同じ営業でも、染矢さんは旗振り役として「行くぞ、ついてこいよ!」みたいなスタンスなのに対して、僕の場合は必然的に「皆さんお願いします、助けてください」というアプローチになるという。

川口:なるほど、戦略性の高いコミュニケーションスキルですね。その辺の視点や能力がまさにHCD向きなのかも。スペシャリストにもっとも近い存在としてキャスティングされた意味がわかりました。

上原:僕は確かにHCD取ります! って宣言しちゃってるから、それで呼ばれたんだろうなと。

猪井:その点、僕は本当に取るんですかね?(笑) いまだ戸惑いがある中、キャスティングされてるという。もっとも、周りから(HCD資格を)取れ取れと担ぎ出されて、ここにきてようやく、なんとなく受けるのかな~くらいの体ではいますけど。

染矢:皆が担ぎ出そうとするのにはきちんと理由があるんです。というのも、僕も見ていて羨ましいなと思うところなんですが、猪井さん、一緒にプロジェクトに関わっている人からの求心力がものすごく高いんですよ。

それが特徴的にわかるのが、ゆめみの給与自己決定制度での場面です。申告時には3人以上のレビューをもらって金額を裏付けしなきゃいけないんですけど、猪井さんはコミュニケーション力の高さもあって、結構な確率でそのレビュアーに指名されているんです。

上原:エンジニアの給与レビューだったら普通はエンジニアかPMに依頼しますよね。やってることがわかるというか、共通認識があるって意味でも。そんな中、営業担当である猪井さんにレビュー依頼がされているのをちらほら見かけて、印象に残っています

猪井:そうですね、書いてますね。けど、毎回めちゃくちゃ悩みますよ。

川口:さっきの話じゃないですけど、そのときはズバリ本音で書かれるんですか? それとも営業の血が騒ぐというか、社内バランサーとしてのポジションが先行して、気を使いながら書いてます?

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猪井:それはなかなかの質問ですね。どうなんだろう、正直どちらもですかね。雰囲気を壊したくはないけど、伝えたいところは伝えたいし、ここまでは言っておいたほうがいいよなとか。微妙なラインでいつもほんと悩ましいですよ。

染矢:僕が言うのも何ですけど、猪井さんは誰に対してもビシッと的確な指摘をされてるんですよ。よく見て、熟考したうえで書かれていることがちゃんとメンバーにも届いている。本来の評価目的だけにとどまらず、それがお互いの目線合わせにもなっている感じですね。相当なコミュニケーション能力です。

猪井:染矢さんにそう言ってもらえるとほっとするし、嬉しいですね。

染矢:あれはすごいですよ、なかなかの高等テクニックです。決して遠慮しているようには見えないし、相手の情報を整理したうえで、伝え方も加味しながらの絶妙なレスポンスなんですよね。

そういったことも含めて、業務シーン以外でもいろんなメンバーとコミュニケーションを重ねてきたからこそ、HCD資格に関しても多くのメンバーから猪井さんに声がかかって、取らせようとするということなんです。もちろん、そこには猪井さんの素養を見て、いけると判断してのことでもあるんですけど。

上原:見ていて、すごく愛されてるなって感じがします。

染矢:猪井さんの愛され力はすごいよね。営業としてこうあってほしいというモデルケースだと思ってる。

猪井:なんだろう、いい具合に褒められて……今日はもうこれで終わりにしませんか?(笑) もうこの後はハイボールでもひっかけながら、楽しく盛り上がりたい感じですけど。

川口:打ち上げは後で盛大にやっていただくとして(笑)、なるほどそんな経緯が。これはもう取るしかないというか、取るべき選ばれし人材だということですね!

猪井:そこまで言ってもらえるなら、やってみようかなとは思います。実際、日頃からUXチームとの仕事も多くて、実務経験も積み上げてはきているし、取ったら取ったで皆と対等に話ができそうだしという気持ちはあります。あるにはあるんですけども......

正直、これが「営業で初!」とかならもっとやる気も出るんですけどね。すでに染矢さんが取っていて、まるで二番煎じじゃないですか。なんか周りに持ち上げられたうえに、懸賞金目当てでやってるように見えるのも嫌だなって。

川口:なんだろう、その話。前にどこかで......。

そうだ、ウメムラさんが同じようなことを言われてましたわ。「ゆめみ唯一の専門家になる!」って宣言して堂々と任務を遂行したのに、その後専門家資格を持った人が入社して二人になってしまった。あっという間に希少価値が崩れたって残念そうに。

猪井:そこと一緒にされるのもフクザツだな~(笑)。

川口:それでは満を持して、栄えある営業第一号、しかもゆめみ初のスペシャリストでもある染矢さんに、改めて取得のきっかけをお伺いしましょうか。

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染矢:簡単に言うなら、僕は「会社のため」ですね。僕は2015年入社なんですけど、当時京都本社は赤字も赤字で、まったくと言っていいほど仕事がなかったんです。しかも断られる理由はほぼ一緒で、「見積が高い」。でも「質は高い」とも言ってもらえる。提案内容については相手も認めてくれているんです。

ならばどうやって売る?と考えたときに、開発の前工程から対応できる会社って強いなと思ったんですね。当時まだほかがやっていなくて、市場のニーズもあった企画部分を充実させようと思ったんです。

上原:ちょうどその頃、僕もHCDに興味を覚えたというか、本格的に勉強し始めていて。染矢さんとユーザーテストのプロジェクトを動かしていた時代ですよね。

染矢:そう、その仕事や上原さんの知識などからも刺激を受けて、僕がHCD資格を取れば会社としても強みになるだろうなって。東京はさておき、当時京都というか、関西ではまだまだ提案力のある開発会社ってなかったんです。HCDを導入すれば、もっと積極的に提案していけるよなって。

川口:伝説の立て直し劇ですね! 安易に金額を下げれば何とかなるかもしれないところ、前向きなパワーアップで現状突破を目指すところがゆめみ的ですよね。それも、市場のニーズが本格的に高まる前にHCDを先取りしてというのがまたすごい。

染矢:僕には技術の詳しいところはわからなかったけれど、上原さんをはじめ、エンジニアやデザイナーの技術力が高いことは十分理解していたし。金額を下げて目先の案件が取れたとしても、将来ずっとその単価でやり続けなければならないことを思うと、まるで得策ではない。選択肢になかったですね。

それに、企業担当者に話を聞いていると、いくつかパターンがあるんですよね。

そのなかでも、「トップダウンでとりあえずアプリを作り、事業戦略もなしに期限だけ切られて施策に取り組んだものの、結果としてユーザーが付かず、効果も希薄。多額の予算をかけながらまるで無駄に終わった」みたいな話が多いんです。

やっぱり市場はHCDを求めているし、それならしっかり資格を取ったうえで、堂々と提案できる形が欲しい。それで受けたんですよ。

川口:実務経験があって棚卸し、というこれまでのパターンとはまったく違う。なるほど、そんな流れもあるんですね! 前回のお二人しかり、有資格者の経験談というとどうしてもデザイナー寄りの視点が多くて、それがすっかり刷り込まれてしまっていました。会社や事業強化目的のために取るという形もあるというか、新たに一からプロセスを学んでもなんとかなるものなんですね。

それで、実際に資格があるのとないのとではやはり違いました?

染矢:違いましたね。提案の仕方一つを取っても、なんとなくユーザー視点でというのではなくきちんとプロセスを踏むことができて、説得力も増しました。提案機会も増えれば実績も積めた結果、僕自身への講演依頼が入ってくるようにもなったんです。いろんなメリットがありましたね

川口:染矢さんのプレゼンスキルや生粋の話術があれば、資格なしでも行けそうな気もするんですけどね。

染矢:いや、全然違いますよ。名刺に書かれているかどうかで、箔の付き方がまるで違います。口だけではないことが明示できるし、僕自身の説得力も増したように思います。

ただ、こんなこと言ってますけど、僕自身はコンピタンスマップが空欄だらけでしたからね。自分に足りていない枠を上原さんとか、周りのメンバーが埋めてくれてたからこそ、ゆめみとして良い提案ができたし、プロジェクトも実現したという。僕自身の能力というより、僕のHCD資格取得を機にゆめみ京都の戦術や戦略が変化していってパワーアップできた、という話なんですよね。

川口:HCD取得による好連鎖ですね。後編は、そんな京都本社の再起を縁の上下で支えられた上原さんが、どのようなきっかけでHCD受験を目指したかに迫っていきます!


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