組織に人間中心設計を浸透させるウメちゃん先生とドラゴン 前編
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組織に人間中心設計を浸透させるウメちゃん先生とドラゴン 前編

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組織として、常に変革しながら成長し続けるゆめみ。人間中心設計もしかり、数年前に起こった資格取得の小さな波が、いまや全社を巻き込む大きな渦と化している。
そのムーブメントを先導する有資格者に取材し、ゆめみの全方向エンゲージメントの〝現場〟に迫ります。今回もナビゲーターはゆめみ探検隊長兼アウトなライター、川口が務めます!
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第三回のテーマは「人間中心設計(Human Centered Design 以下、HCD)」です。HCDは、簡単に言えば、モノを中心とした設計ではなく、人間を中心とした設計・デザインをすること。ユーザビリティの向上、コスト削減、顧客満足を同時に達成することなどを目指すものです。IT業界に限らず、いまや多種多様な分野や業務領域で急激に関心が高まるHCDには、国内唯一の資格として「人間中心設計(HCD)専門家・スペシャリスト」があります。

ゆめみではHCDを重視し、資格取得への全面サポートを行っています。2020年度合格者数で国内企業ランキング4位(人間中心設計推進機構<以降、HCD-Net>サイトでの公開データより、川口調べ)に躍進するほど、数多の有資格者を輩出しています。

今回は、そうした社内機運を醸成するキーパーソンを招へい。そもそもHCD資格って取る意味あるの? 合格したら何か変わるの?といった、人間味あふれるインタビューに答えていただきます。

・ウメムラタカシさん(サービスデザイナーほか多芸多才。2020年度HCD専門家合格。以下ウメ)
・有泉雅彦さん(UXリサーチャーでありながら万能。2018年度HCDスペシャリスト合格。以下、ありーず)

それぞれマルチに活躍するお二人を心強きガイドに迎えて、発見の宝庫・ゆめみを探究してきます。いざ!



川口:テーマが人間中心だけあって、まずはお二人の愛すべき人間性に迫りたいと思います。ありーずさんは長年在籍だとか? ゆめみの黎明期を知る、貴重な人財ですね。その間、業務や役割にも変遷があったと思われますが。


ありーず:仕事の本質は、ずっと変わらずプランナーです。いわゆる企画職ですね。入社時は自社サービスを担当したり、ゲーミフィケーション設計を担当したりしていました。その後、受託開発を担当するようになり、サービスデザインやUXデザインも必然的にやり始めたというか、やっているうちにそういう名称になってきたというか。
そうした案件で(当時は外部パートナーだった)ウメさんに出会って、いきなり意気投合しちゃって。

ウメ:そうそう。

ありーず:共通の知り合いを通じて紹介してもらったのがきっかけなんですけど。話し始めからこの人とは波長が超合うなって。なんて変わった、おもしろい人なんだろうって。それで気づけば「ゆめみに来ない?」ってスカウトしたんだっけ?

ウメ:そこに行きつくまでの経緯を僕はものすごく具体的に覚えてるよ。そもそも僕、仕事の声がけをもらうずっと前からゆめみのファンだったんですよ。ファンっていうか、業界でも圧倒的な存在でしたね。同世代のWeb畑の人間ならわかってくれると思うんだけれど。モバイルECとかゲーミフィケーションとか、常に時代の先駆けとなるような事業を手掛けていて。当時は、モバイルに関して何か困ったことが出てきたら、ゆめみに問い合わせてましたね。、セミナーにも参加してましたし、相談した内容に対してパートナー企業を紹介してもらったこともあるんです。。

川口:なるほど。ゆめみの新しい分野へのチャレンジ姿勢というか、常に先進性をもって取り組むというのは会社のDNAなんですね。

ありーず:特に当時は「日本初」って付く事業が多かったです。ないものをつくっていくというスタイルや、独自のものを生み出そうとするカラーは今もまったく変わらないですね。

ウメ:そんなゆめみと一緒に仕事ができるようになって、いくつか案件をこなして、仕事が一段落したときに「何か次の案件はないですか?」って聞いたら、ありーずが「そういやゆめみで名古屋支社をつくるって話があるんだけど、やる?」って(笑)。
「いやいや、それって外部がやることじゃないし。プロパー前提でしょ?」って。

ありーず:あれ、そうだっけ(爆)。言われてみればそんな気もする。

川口:おもしろすぎるわ! 

ウメ:で、決して真に受けたわけじゃないけれど、それを機にゆめみの採用情報を見たり、れいっち(注※片岡代表)が発信している記事なんかをチェックしたりして。やっぱりすごい会社だし、面白そうだなと思って、エントリーしたのが入社のきっかけですね。

川口:それが2年くらい前、だと? そっか、ウメさんも前回のかつたろさんと同じく比較的ニューカマーな方なんでしたね。なんだろう、ゆめみになじみすぎているというか、もはや〝主(ヌシ)〟感すら漂っておられて.......

ウメ:最近で~っす♪

川口:ま、でもゆめみとのお付き合いは長いですもんね。なじみまくりですよね。納得。

それで晴れて入社されて、今度は社内メンバーとしてありーずさんとタッグやチームを組んでいろんな案件に挑戦してこられたと。その流れで、一緒にHCDの認定試験受けようぜ! みたいな話になったのですか?

ありーず:いや、受験したのはウメさんが入社する前だよね? しかも当時はゆめみにいまほどデザイナーやプランナーが多くなくて。社を挙げて資格取得に乗り出すというよりは、自身のスキルアップのために取ろうかなっていうね。
ちょうど過渡期だったんじゃないかな。僕が受験した翌年から社内で組織的にHCD資格を取っていこうという機運にシフトしていったイメージですね。

ウメ:僕はそのときのことも具体的に覚えてますよ。まだ外部パートナーだった時に、僕からありーずに「こんな資格試験があるんだけど、興味ない?」って声をかけて。「友だちがやってるHCDの勉強会があるんだけど行ってみない?」って誘ったんです。

川口:仲良しさんだな~

ウメ:そうこうしながら二人で一緒に受験して......結果、ありーずだけが受かったっていうね⤵

ありーず:あ、いま鮮明に思い出した! すべてはウメさんのおっしゃる通りです(笑)。

川口:結果については後で触れるとして、そもそも受けてみようと思われた動機は何ですか? いえ、お二人とも長らくこの業界で幅広い領域の業務に携わってこられて。きっと資格の有無によらず、必要に応じてHCD的なアプローチをされてきたのだろうなと。そういった人が改めて資格を取得する目的ってどこにあったのかなって。

ウメ:僕の場合でいうと、仕事ではかなり前から人間中心という要素が入ってきていたし、実際にやっていること自体は「HCD」というタグ付けがなくとも同様のプロセスでしたね。

川口:ですよね。すでに実践できているのに資格取得を思い立たれたのは?

ウメ:僕ね、フリーランス時代も自分で会社を立ち上げたときも、基本的にはいまと同じような業務をやってきたんですけど.......初めてお会いする方に「ウメムラさんって何やってる人?」と聞かれると、一言でこれですって説明するのがなかなか難しくて。それで、何かひとつ明確に答えられるものが欲しいなって。

川口:それ、フリーランスあるある! 激しく同意です。手広くいろんなことやっていると、結果よくわからない人になりがちという。

ウメ:ですかね。だからHCD専門家という肩書きがあれば、まずはそこで説明がつくかなって。でもその点、ありーずはゆめみというブランドが背景にあって、UXグループにもいたから、特に肩書きとしては必要なかったんじゃない?

ありーず:いろいろ話を聞いていて、じわじわと記憶がよみがえってきた。HCDに限らずだけど、僕のスキルは個人の学びや仕事を通じた体験から何となく身についたものでしかなくて、あくまでも独学なんだよね。それで、資格を取るという目的以前に、受験過程で「自分がいったい何をできて、何ができていないのか」を確認できるいい機会になるなって思って。

川口:なるほど、ご自身のスキルの棚卸しですね。それで実際に資格取得の前後で何か変化はありましたか?

ありーず:ありましたね。まず、審査書類となるコンピタンスマップを作成するのに、自分がいままでやってきたことをHCDのプロセスに沿って振り分けるんですけど。そうすると、自分の能力や思考が偏っていたり、欠けていたりする部分が如実に見えてくる。逆に、得意分野もわかって自信にもつながる。

川口:確かに、受験された方々のエピソードを見ると、皆さん似たような感想をお持ちみたいですね。

ありーず:でもそれだけじゃなく、マップに落としたり、書類をまとめたりという作業を繰り返すうちに、HCDのプロセスが完全に頭にたたきこまれるから、日々の業務でも思考が自然とそれに則って整理できるようになる。頭の中でしっかり整理できているから説明もしやすいし、相手も理解しやすくなる。

川口:ブラボー! 一石三鳥?四鳥? それってまさにHCD-Netが目指しているところじゃないですか。こうしてリアルな声として伺うと、より腑に落ちます。

ありーず:あとクライアントワークでいうと、プロジェクトの進行具合って共有しづらいものなんですよね。こちら側の業務内容を詳しく説明したところでお客さまには伝わりづらいし、かといって大雑把な説明だけで待たされるのも不安ですよね。その点、いまはHCDのプロセスに沿って各タスクの進行段階をわかりやすく表現できる。相手もゴールに対する〝現在位置〟が把握できて安心ですよね。

川口:それって、相手方にHCDの知識がなくても共有できるものですか?

ありーず:問題ないです。相手にコンピタンスそのものを理解してもらうとか、専門用語や表現を使って話すという意味合いではなく、あくまでもこちらの説明の中で、HCDのプロセスに沿って必要なポイントを押さえながら伝えると、相手の理解も得やすいんです。

川口:なるほど。その点ウメさんは取得前後でどんな変化がありました?

ウメムラ:僕は、ありーずが合格した時、落ちてますからね。とはいえ二年後に合格して、自分のやり方で何かが大きく変わったということはないかなぁ。それよりも、ゆめみに入社して、環境がいろいろ変わったことのほうが影響としては大きいですかね。

川口:ずっと伴走してきたありーずさんから見て、そのときはどんな印象でした? 

ありーず:個人的な感想ではあるんですけど、初めて会ったときからウメさんはサービスデザイナーとして完全なるプロフェッショナルだったし、ワークショップデザイナーの資格も持っていて。それなのに、なんでこの人が落ちるんだ!? って、気になってましたね。

川口:そっか、そうですよね。試験といっても実技や面接じゃなくて、書類審査だけで合否が決まるんですもんね。付け焼刃の知識ではどうにもならないし、受験資格に実務経験年数が設定されているのもうなずけました。日々経験を重ねて身に着けた技能をマップとしていかに可視化して、審査員に伝えるかが肝なんですもんね。

しかも審査するのは団体職員ではなく、同じ実践者である専門家が数名でチェックして判定するという、めずらしい方式で。どこまでも〝人間中心〟なんだなって。

ウメ:そういう意味では、僕が一度目の受験で記述した内容だと、審査員が見るかぎり共通して何かが欠けていたんでしょうね。それを評価されての判定だったと思うんですよね。

川口:もしくは、車の運転免許の〝一発試験〟に近い感じとか? 教習所に通わなくても知識やスキルがあって、実践には問題ないし、技量的にも余裕でクリアできているけど、ちょっとしたクセを見られて減点された結果、不合格みたいな。ね?

ウメ:ね、って。いやいやいや、実にユニークなアプローチで面白いですけど、ここで僕が「そうですね」とか言ったら絶対マズいでしょ?(笑) 自分はできていたのに認めてもらえなかった、みたいなとんでもない主張をしているように見えちゃうじゃないですか。ライターさんの誘導って怖いですね。

川口:すみません、素人がとんだミスリードをいたしました! 忘れてくださーい。

もとい。それでもゆめみ入社後に再受験した結果、見事合格されたってことは、さっきおっしゃっていたようにその間の体験や実績を通して視野が広がったり、視座が高まったりして、欠けていた部分が埋まったってことなんでしょうね。

ウメ:それはあると思います。自分がやっていることは同じようでも、ゆめみに入ってからそれまで経験していなかった領域のプロジェクトに携わったり、新たに社内での役割を担ったり。実際、二度目の受験時には入社後に関わったプロジェクトだけで審査書類を埋められたくらいなので。

川口:すごいです! ゆめみでの濃厚な経験しかり、最大330項目といわれるあの驚異のシートに一年間向き合って、日々の業務を見直しては枠を埋めるという作業を繰り返して、提出までこぎつける。何ならそれだけで、合否関係なくスタンディングオベーションものですけどね。

後編ではそのあたり、一般人にはひたすら難解でしかないコンピタンスマップとの向き合い方に、ぐっと迫っていきます!

<前編での気づき>

皆さま、お気づきでしょうか? さすがHCD専門家/スペシャリストなお二人でして、インタビューというものに慣れてらっしゃる。もっとも普段は聞き手側なのでしょうが、その勘どころがあるからこそインタビュイーとしても質問の先を見据え、互いの呼吸や空気を読みながら、場がうまく回るよう〝デザイン〟してくれる。HCDって人にやさしくて、とっても効率的。人間川口、すっかりラクさせてもらってます。取材楽しいです!

後編はこちら!



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